「発掘テスト」の合格者は? 識者が「W杯の主力に推せる」と強く感じた2人とその理由

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高井と佐野海は“主力”に割って入れそうなポテンシャルを示した(C)Getty Images

 オーストラリア戦とインドネシア戦は7名の初招集だけでなく、これまで控え組の選手も積極的に起用。フレッシュな後味を残して、ワールドカップ・アジア最終予選(3次予選)は幕を下ろした。

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「発掘」の観点で言えば、来年のワールドカップに絶対に連れて行きたい、と感じたのは高井幸大だ。最終予選が消化試合になって以降の3試合はすべて出場したが、この和製ファン・ダイクのパフォーマンスは素晴らしく、残り1年でA代表のスタメンを奪い取る可能性すらある。

 ワンサイドに詰まりそうなスローインを受け、何気なく開放して逆サイドへ持って行ける技術と判断、身体サイズ。パスの展開力だけでなく、ドリブルでもスムーズに運び、ヘディングや競り合いも強い。落ち着き払った態度もモンスター。これと言ってスペックに欠点がない、超現代型のセンターバックだ。

 一方でそのポテンシャルの反面、2~3年前までの高井は、危険なスペースをポロッと空けたり、緩みが見えたりと、とてもゴール前の重要スペースを任せられる選手ではなかった。しかし、インドネシア戦で改めて見られた通り、高井は明らかに成長している。オフサイドのように見えてもセルフジャッジを一切せず、対応に隙がない。緊迫感のあるデュエルでボールを奪い切る。「信頼」。高井は期待されるセンターバックから、信頼されるセンターバックになった。

 このプレー、この落ち着きで、20歳。来年に日本代表がその目標に近づく中では、高井が前回ワールドカップのヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア代表)を彷彿とさせるインパクトを与えるかもしれないし、与えてほしい。

 高井の他にもう一人、佐野海舟もスタメンに立つ可能性がある選手だ。

 オーストラリア戦でもライン間へ潜るチャレンジはあったが、インドネシア戦は遠藤航との役割分担が明確になったことで、5バック崩しの「6人目」としてアグレッシブに攻撃に絡んだ。技術的ノッキングも見られたが、全体的には良く、何より佐野海のボール奪取力、推進力は、これから対戦相手が強くなればなるほど重宝する。プレー面では疑いようがない。

 ただ、賛否ある佐野海の招集だ。森保監督は大きなリスクを負って実行した。招集に至った背景はすでに会見で説明したが、一方でこうしてA代表で名が揚がると、ニュースバリューが上がる。ネタを持っていた記者やメディアは、そのタイミングを待っているものだ。今後は新事実の暴露、あるいは突如出てきた関係者の証言など、新たな展開を迎える可能性も否定できない。これは間違いなくリスク。国内ゴシップだけでなく、本番前に海外メディアや対戦国メディアが食いつく可能性もある。

 それだけのリスクを負ってでも、被害者との関係など様々な確認をした上で招集した。ワールドカップ優勝という目標から逆算したとき、佐野海の能力はやはり必要だったのだろう。それも理解できるだけに、森保監督には性加害をミスと表現するような愚を繰り返さないよう願うのみだ。

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