「戦い続けるのは不可能」無敗のIBF王者を壊した中谷潤人の“破壊力” 衝撃的なTKOに英メディアも愕然「ニシダの目は封じられた」

西田の負傷を非情に攻め抜いた中谷。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
絶えず続いた怒涛の攻撃で日本人王者決戦を制した。
6月8日に東京・有明コロシアムでWBC、IBF世界バンタム級王座統一12回戦が行われ、WBC世界同級王者・中谷潤人(M.T)が6回TKOでIBF世界同級王者・西田凌佑(六島)を下して2団体統一に成功した。
【動画】1Rから打ちに出た中谷潤人と西田凌佑の珠玉の攻防をチェック
無傷の31連勝。バンタム級に転級してから5戦連続KO決着をしてみせた“ビッグバン”。西田との日本人王者決戦では、「1ラウンド目からいきなりダメージを与えていくということはチーム内で決めていた」とゴングとともに烈火のごとく攻め抜いた。
当然、前がかりになったことで、カウンターや左ボディなど“反撃”は受けた。それでも「想定はしていたので。効いたパンチもなかった」という中谷は、身体を沈め、右のパンチからプレッシャーを相手に与え続け、ブロックの隙がわずかでも出来れば、渾身の左フックと右アッパーと叩き込み、さらに左から右のダブルとたたみかけた。
最終的に6回終了時点で西田が右肩の脱臼により棄権。突然の幕切れに超満員の場内は騒然となったが、次第に2団体統一を果たし、己の価値を高めた中谷への歓声が響くようになっていった。
これまでとスタイルを変え、“超好戦的”な戦いを見せた中谷。西田を仕留め切った圧倒的な破壊力を目の当たりにし、海外メディアからも賛辞が相次いだ。